教採に挑戦!⑦ 新学習指導要領3
いよいよ、新学習指導要領の最終回です。
3日間で20問ですが、どのくらいできましたか?
なお、昨日の問題で答えを書き忘れていたところがありました。すみません、入れてありますので確認してください。
では・・・頑張って
- 14問
次の文は、平成29年3月告示の小学校学習指導要領、中学校学習指導要領に示されている情報教育に関わる内容の一部である。( A )〜( C )に当てはまる語句の組合せとして正しいものはどれか。(2019年度/岡山市)
各学校においては、児童(※中学校は「児童」を「生徒」とする)の発達の段階を考慮し、言語能力、情報活用能力(( A )を含む。)、問題発見・解決能力等の学習の基となる資質・能力を育成していくことができるよう、各教科等の特質を生かし、教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること。また、( B ) や新聞、視聴覚教材や教育樵器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
(以下は、小学校学習指導要領のみに示されている内容)
各教科等の特質に応じて、次の学習活動を計画的に実施すること。
ア 児童がコンピュータで文字を入力ずるなどの学習の基盤として必要となる情報字段の基本的な操作を 習得するための学習活動
イ 児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な( C ) を身に付けるための学習活動
- A 情報セキュリティ B 各種の統計資料 C コーディング
- A 情報セキュリティ B インターネット C 論理的思考力
- A 情報セキュリティ B 各種の統計資料 C 論理的思考力
- A 情報モラル B インターネット C コーディング
- A 情報モラル B 各種の統計資料 C 論理的思考力
- 15問
現行の小学校学習指導要領「第1章 総則第4指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」について( ① )に入る適切な語句を答えよ。 (2019年度/山口)
2 (7) 障害のある児童などについては、特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ、例えば指導にいての計画又は家庭や医療、福祉等の業務を行う関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成することなどにより、個々の児童の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと 特に、特別支援学級又は( ① )による指導については、教師間の連携に努め.効果的な指導を行うこと。
(*この問題には選択肢がありません)
- 16問
次の文は、「高等学校学習指導要領」(平成21年3月文部科学省)の「第1章 総則 第1章第5款 教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項5教育課程の実施等に当たって配慮すべき事項」の一部である。文中の( )に当てはまる語句を、下の選択肢から一つ選び、番号で答えなさい。(2019年度、宮崎県)
学校の教育活動全体を通じて、個々の生徒の特性等の的確な把握に努め、その伸長を図ること。また、生徒が適切な各教科、科目や類型を選択し学校やホームルームでの生活によりよく適応するとともに、現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成することができるよう、( )の機能の充実を図ること。
1学級 2保護者会 3生徒会 4教育課程 5 ガイダンス
- 17問
高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)に関する次の(1)〜(3)の問いに答えよ。
(2019年度/香川県)
(1)次の[ ]内の文は、学習指導要領の「第1章 総則 第1款 教育課程編成の一般方針」の一部を示そうとしたものである。文中のX、 Yの( )内にあてはまる語句は何か。あとの①〜⑥からそれぞれ一つずつ選んで、その番号を書け。
[ 学校においては、地域や学校の実態等に応じて、( X )にかかわる体験的な学習の指導を適切に行うようにし、勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ、望ましい勤労観・職業観の育成や( Y )の涵養に資するものとする。]
① 特色ある教育活動
② 伝統と文化
③ 就業やボランティア
④ 社会奉仕の精神
⑤ 社会連帯の精神
⑥ 公共の精神
⑵ 次の①〜④のうち、学習指導要領の「第1章 総則 第3款 各教科・科目の履修等」において示された必履修教科・科目として、誤っているものはどれか。一つ選んで、その番号を書け。
① 公民のうち「現代社会」又は「倫理」・「政治・経済」
② 外国語のうち「コミュニケーション英語基礎」
③ 家庭のうち「家庭基礎」、「家庭総合」及び「生活デザイン」のうちから1科目
④ 情報のうち「社会と情報」及び「情報の科学」のうちから1科目
(3)学習指導要領の「第1章 総則 第4款 各教科・科目、総合的な学習の時間の授業時数等」の内容について述べた次の①〜④のうち、正しいものはどれか。一つ選んで、その番号を書け。
① 全日制課程における各教科・科目及びホームルーム活動の授業は、必要があれば学年末等の休業日に行うことができる。
② 定時制課程におけるホームルーム活動及び生徒会活動は、特別の事情があればそのすべてを行なわないものとすることができる。
③ ホームルーム活動の授業時数については、原則として、年間35単位時間を上回ることはできないものとする。
④ 総合的な学習の時間における学習活動をもって、特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えるとはできないものとする。
- 18問
次の文は、中学校の新学習指導要領(平成29年3月公示)からの抜粋であり、個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成、活用する対象として明示されているものである。文中の( )に当てはまる語句を、
①〜⑤から一つ選んで番号で答えなさい。 (2019年度、京都市)
「障害のある生徒などについては、家庭、地域及び医療や福祉、保健、労働等の業務を行う関係機関との連携を図り、長期的な視点で生徒への教育的支援を行うために、個別の教育支援計画を作成し活用することに 努めるとともに、各教科等の指導に当たって、個々の生徒の実態を的確に把握し、個別の指導計画を作成し活用することに努めるものとする。
特に、( )については.個々の生徒の実態を的確に把握し.個別の教育支援計画や個別の指導計面を作成し、効果的に活用するものとする。」
① 医師による障害の診断を受けている生徒
② 特別支援学級に在籍する生徒
③ 特別支援学級に在籍する生徒や通級による指導を受ける生徒
④校内委員会等での検討を経て、学校長が必要と認める場合
⑤本人及び保護者から合理的配慮に関する申し出がなされた場合
- 19問
次は、小学校(中学校、高等学校)学習指導要領「第1章総則」の一部である。ア〜ウにあてはまることばを、 下のa〜jからそれぞれ一つ選び、記号で記せ。 (2019年度/山梨県)
◯学校の教育活動を進めるに当たっては、各学校において、児童(生徒)に生きる力をはぐくむことを目指し、( ア )を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考・判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない。その際、児童(生徒)の発達の段階を考慮して、児童(生徒)の言語活動を充実するとともに、家庭との連携をはかりながら、児童(生徒)の( イ )が確立するように配慮しなければならない。
◯障害のある児童(生徒)などについては、(各教科、各科目等の選択その内容の取り扱いなどについて必要な配慮を行うとともに)特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ、例えば指導についての計画又 家庭や医療、福祉等の業務を行う関係機関と連携した支援のための計画を( ウ )に作成することなどにより、個々の児童(生徒)の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を計面的、組織的に行うこと。特に、特別支援学級又は通級による指導については、教師間の連携に努め、効果的な指導を行うこと
a. 学習習慣 b. 綿密 c. 創意工夫 d. 独自性 e. 社会性 f.生活習慣
g. 個別 h. 相互 i. 学習規律 j. 自主性
- 20問
「中学校学習指導要領解説総則編」の第1章1(2)「3『主体的•対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善の推進」に関する内容として、適当でないものを選べ。(千葉県・千葉市)
⑴児童生徒に求められる資質・能力を育成することを目指した授業改善の取組は.既に小・中学校を中心に多くの実践が積み重ねられており、特に義務教育段階はこれまで地道に取り組まれ蓄積されてきた実践を否定し、全く異なる指導方法を導入しなければならないと捉える必要はない。
⑵授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく.児童生徒に目指す資質・能力を育むために「主体的な学び」、「対話的な学び」、「深い学び」の視点で、授業改善を進める。
(3) 各教科等において通常行われている学習活動(言語活動、観察・実験、問題解決的な学習など)の質を向上させることを主眼とする。
(4) 1回1回の授業で全ての学びを実現することを目指し.単元や題材など内容や時間のまとまりの中で、学習を見通し振り返る場面をどこに設定するか、グループなどで対話する場面をどこに設定するか、児童生徒が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるかを考え、実現を図っていく。
(5) 基礎的・基本的な知識及び技能の習得に課題がある場合には、その確実な習得を図ることを重視する。
ここからは解答編です!
●14問の解答 5
この問題は、小学校及び中学校学習指導要領総則「第3 教育課程の実施と評価」の「1主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」からの出題です。
ここではまず、情報モラルを含む情報活用能力が、言語能力や問題発見・解決力と並んで学習の基盤となる資質・能力として位置づけられていることを理解しておいてください。また、小学校については、プログラミングを通して論理的思考力を身に付けることが目指されている点もポイントですね。
●15問の解答 「通級」
通級による指導とは、学校教育法施行規則第140条に法的根拠を有しており、小・中学校の通常の学級に在籍している学習障害や注意欠陥多動性障害などの障害を有する児童生徒に対して、障がいによる学習上又は生活上の困難を克服するため、その障がいの状態に応じて特別な教育課程による指導を行う教育形態のことです。
- <学校教育法施行規則 第140条>にはこう書かれています。
小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程において、次の各号のいずれかに該当する児童又は生徒(特別支援学級の児童及び生徒を除く。)のうち当該障害に応じた特別の指導を行う必要があるものを教育する場合には、文部科学大臣が別に定めるところにより、第50条第1項、第51条及び第52条の規定並びに第 72条から第74条までの規定にかかわらず、特別の教育課程によることができる。
一 言語障害者
二 自閉症者
三 情緒障害者
四 弱視者
五 難聴者
六 学習障害者
七 注意欠陥多動性障害者
八 その他障害のある者で、この条の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの
●16問の解答 5
ガイダンス機能の充実によって、現在及び将来の生き方に関する態度や能力の育成を目指している点がポイントです。なお、ここでいう生き方と関わって、「5 教育課程の実施等に当たって配慮すべき事項」には、「(4) 生徒が自己の在り方生き方を考え、主体的に進路を選択することができるよう、学校の教育活動全体を通じ、計画的、組織的な進路指導を行い、キャリア教育を推進すること。」という事項が記載されています。
●17問の解答 (1) X ③ Y ④ (2) ② (3) ①
(1)は高等学校学習指導要領だけにみられる事項なので、注意しましょう。
なお「勤労観、職業観の育成」はキャリア教育の重要なキーワードです。
(2) は必履修の詳細な知識で難問ですね。余裕があれば国語や地理歴史など、他の科目についても確認しておきましょう。
(3)については、「総合的な学習の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる。」とされており、この点は小中学校でも同様です。
●18問の解答 ③
この問題では、障がいのある生徒のなかでも、特に特別支援学級に在籍する生徒や通級による指導を受ける生徒については、個別の教育支援計画や個別の指導計画を効果的に活用する必要があることを理解しているかどうかが問われています。
個別の教育支援計画は、個別の指導計画にはない(1)乳幼児期から学校卒業後までの長期的な視点で教育的支援を行うものであること (2) 福祉・医療、労働等の関係機関との連携協力を視野に入れたものであることという2つの大きな特徴があります。
●19問の解答 ア c イ a ウ g
この問題は新学習指導要領前の指導要領からの出題です。
空欄 ア イを含む文章については、「生きる力」、「個性」、「言語活動」といった語句も押さえておきたい。また、空欄 ウを含む文章については、障がいの状態等に応じて計画的、組織的に指導することが求められている点も理解しておきましょう。
●20問の解答 (4)
(4)の間違い「1回1回の授業で全ての学びが実現できる」・・・な訳内で署!