志願書を準備しよう!①
今回は、いよいよ数ヶ月後に受験を迎える4年生向きにお話をします。
3年生も来年はこの時期、この準備があるんだと思ってください
1 募集要項と願書を手に入れる
募集要項と願書は3〜4月にかけて各自治体から配布されています。そこには,自治体の求める教師像や受験資格,試験内容,スケジュールなどの重要な情報が載っています。前年度から変更になっている事項がある可能性もあるので,早めに入手して熟読するようにしましょう。
募集要項と願書の入手方法は,主に①ホームページからのダウンロ一ド、②郵送での取得,③窓口での受け取リの3つがあり、自治体によって異なります。受験自治体のホームページで確認してみてください。
2 後戻りできない願書の中身
ここで書く志望動機、自己PRの内容は、面接時に面接官が質問をする材料になります。
時間がないから、とりあえず出そうでは、後でつじつまが合わなくなったりしますので、面接の時の答えだという気持ちで、しっかり練り上げてください。
3 志望動機・自己PRを書く
自治体によって異なりますが、願書には,志望動機と自己PRを書く欄があります。この2つをしっかり区別して記入しないと、どちらも同じような内容を記入し重複したりしてしまう人もいます。こうしたことにならないよう、「志望動機欄に盛り込む内容」と「自己PR欄に盛り込む内容」をそれぞれ別々に箇条書きで並べてから、文章を構成するようにするといいですね。
◆「志望動機」にはこの3つを入れよう!
①教師という職を目指した理由
ex人の成長に関わるやりがいのある仕事である。
②校種・教科を目指した理由
③その自治体を目指した理由
ここには、自治体の自治体の地理、歴史、文化的魅力や、教育施策や目指す教師像と関連付けながら述べていくといいですね。
◆「自己PR」には自分の魅力を!
「自己PR」は、自身の性格を含む長所やこれまで経験したボランティア、アルバイト経験などで培ってきたことなどを中心に書きますが、大切なのはスポーツや芸術の受賞歴や経験した内容のみを網羅させて終わらせないこと。それを書いただけでは決して評価にはつながりません。その長所・実績などを「学校教育の場でどう生かすか」に関連づけて述べることが大切です。
例えば、A;発想が豊か→教材や指導法の工夫改善を目指したい。
B;部活動で部長経験あり→組織をまとめ、協力関係を構築したい
さらに、本学で学んできた意味をよく考え、保健体育であれば「安全配慮や緊急対応」について、養護教諭であれば「看護」を学ぶことで専門性を身につけてきたことも入れられるといいですね。教員を志望するのになぜ本学で学ぶことにしたのかを、しっかり理由づけることは、面接などでも説得力のある答えができることにもなります。
出来上がった内容は、誰かに読んでもらいます。自分では気づかない点を指摘してくれます。毎年、私のところへは繰り返し手直し、手直しで何度も書きなおす学生がいます。
あくまでも、あなたの志望動機、自己PRですから、あまり他人が手を加えない方が良いのです。あなたの心から考えた言葉こそ大切なのです。