志願書を準備しよう！②
さて、実際に書くにあたって何か参考になるものは・・・と考えているみなさん。
参考になればと以下に具体例を記します。
これを参考に、自分の過去の経験を振り返り、あなただけの思いや願いを語りましょう。
１ 教員を志望する理由
A 私は、小学生の頃から教員になりたいという夢を持っていました。私の小学校生活は、毎日が活気にあふれ，仲間との大切な思い出がたくさんあります。それも私たちと真剣に向き合い、寄り添って下さった先生のおかげであり、自分自身が楽しい学校生活を送ったように、今度は私が教員となり児童にとって有意義で、行くことが楽しいと思う学校生活となるよう、児童と真剣に向き合い支援したいと思います。また小学生は人間の土台をつくる大事な時期です。この時期に真剣に寄り添うことで、自分らしさを発揮し、他者との関わりの中で互いに認め合える関係づくりができると考えます。責任は重いのですが、だからこそやりがいも強く感じています。
B 中学、高校の頃に友人に勉強を教えた際に「わかりやすい」と喜んでもらうことができたことが教員を目指すことになったきっかけです。大学に入ってからの教育実習でも、様々な生徒に理解してもらうことの難しさと同時に、教えることのやりがいを感じ、教員になりたいという気持ちを新たにしました。私は一人一人に合う指導法を常に考え、特に専門である理科をわかりやすく教えたいと考え、教員を志望します。
C 私は生徒の日々の教育活動のなかの成長と、それに伴う児童生徒の感動を共有したいと考えています。児童生徒が日々努力したり、友達と互いに助け合うという人としての成長に強く感動を覚えると同時に、教師として全力で支えていきたいと考えています。そして夢を持ち、将来を考えて実際に行動していくとできる児童生徒を育てることができる教師になりたいと考えています。児童生徒の成長は、教師の成長なくしてはあり得ません。私自身も、児童生徒と共に日々知識、スキル、人間性などすべての面で大きく成長すべく研鑽に励む所存です。
２ 自己アピール(教員として生かせること)の例
A 相手の悩みや相談を真剣に受け止めることができます。友人の相談に乗ることが多く、相談してくれた友人には 「話してよかった」と言ってもらえました。目を見て、耳を傾け、うなずきながら聴き、児童生徒一人一人を真剣に受け止め、 誰もが笑顔でいられる学級づくりに努めていきます。
B 私の長所は向上心があることです。これまでサッカー部に所属し、週6日ある部活動の前後に自主練習を行うのはもちろんのこと、授業がない時間もトレーニングを行ってきました。ただやみくもに行うのではなく、学校の図書館でサッカーに有効なトレーニングを調べながら行い、本で得た知識を試し自分に合うもの探していく過程を経験したことは、自ら考え、課題を解決する学びにつながるものであり、この経験を子どもたちへの指導に活かしていきたいと考えます。
C 子どもの気持ちに寄り添うことができます。私は小学生のときに病気がきっかけで2ヵ月学校に登校できなくなった時期があり、気持ちの葛藤や、勉強に遅れをとっている不安などを味わいました。しかし恩師から気持ちに寄り添った言葉かけや、あたたかい学級の雰囲気により不安を払拭することができました。この経験から教師の心配りと学級経営の大切さを強く感じました。私もこの経験を生かし、子どもの心の声に耳を傾け、悩んでいる子どもや困っている子どもをより良い方向へ導くとともに、全ての子どもが通うことが楽しいと思える学級をつくっていきたいと考えています。
３ 本県を志望する理由
A 県の教育基本目標である『未来を拓く心豊かでたく ましい人づくりJに共感し、生徒の将来を見据えて、自立と共生に向けた教育を実践する学校で働きたいと思ったからです。自分が進んで学び取る姿勢を示し続けることで、生徒の進取の気質を育み、たくましい人づくりを実践したいと考えています。また、地域の未来を 担う人材育成に携わることで、生まれ育った滋賀に貢献したいことも滋賀県を志望する大きな理由です。
B 自然が沢山残っており、のびのびと子どもが遊ぶことができる環境,充実した教育施策、社会全体で子どもを育てていく方針、これらに群馬県の魅力を感じました。また、「子どものための50のルール」に自身が育てたい子どもの姿に重なる部分が多分にあり、群馬県を志望しました。
C 温暖な気候と豊かな大地に囲まれた自然あふれる「ふるさと千葉県」で、子どもたちとのびのびと学び、共に成長し続けたいと強く思っています。
などのように、各自治体の教育施策や自然、文化などの魅力を交えるようにするといいですね。
