Egurotのブログ

教職勉強会の師範のブログ

新学習指導要領を理解しよう!⑦ 「プログラミング教育」

1 「プログラミング教育」とは

 今回の新学習指導要領で話題になっていた目玉の一つが、「プログラミング教育」です。

 これは、小学校の新学習指導要領の「総則」に新たに登場したものですが、中・高でも、簡単なプログラムやコンピュータの働きを理解し、解決策を具体化することを目指します。中学校では、「技術・家庭(技術分野)」でプログラミングを扱い、高校では共通必履修科目の「情報」」で、 プログラミング及びモデル化とシミュレーション、ネットワークとデータベースの基礎などを扱うことになります

 育成を目指す資質・能力(三つの柱)に照らし合わせると,次のような資質・能力を育むことが求められています。

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  総則の「解説」では、「プログラミング教育」は教科等における学習上の必要性や、学習内容と関連付けながら、 計画的で無理なく確実に実施することとし、また、 教育課程全体を見渡し、実施する学年や教科等を決定することとしています。

 これは、学校の教育目標や子ども、 地域の実態に合わせて各学校で工夫してプログラミング教育を実施していくということです。

 さらに、こうしたプログラミング教育を行うにあたっては、専門性も求められることから地域や民間と連携し、学校外の人材やモノを活用していくことの必要性も書かれています。

2 プログラミングを覚えることが目的ではない

「プログラミング教育」と聞くと、実際のプログラムを組むというような作業をイメージしてしまいますが、小学校段階では、こうしたことまでは求められてはいません。さまざまな教科の学習を通じて、身近な生活でコンピューターが活用されていることや、 問題の解決には必要な手順があることに気付くなど、「プログラミング的思考」を身に付けることを目指しているからです。そして、この小学校で培ってきた力を発展させて、中学校や高校では上にも書いたように、簡単なプログラムやコンピュータの働きを方について学ぶようになっています。

今回、導入されることとなった「プログラミング教育」は、 これからの「AI」や「IoT」が当たり前の社会を、まさに「生きる力」を身に付けるためのものとも言えますね。

皆さんも、ICTの活用能力は直実につけておくようにしましょう!

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 3 略語もマスターしておこう

ちなみに、A IとIoTについて補足しておきましょうか。

「AI」(人工知能)とは「エーアイ」と読み、「Artificial Intelligence」の略です。

「AI」(人工知能)は通常の単純作業だけをひたすら行う機械とは違い、人間が行なうような知的作業をコンピュータにやらせるソフトウェアなどを指しています。

「IoT」とは「アイオーティー」と読みます。「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と訳され、モノがインターネットを介してつながる技術や仕組み、世界を意味しています。

*千葉県の採用試験では昨年「ICT」の英語が問題に出ています。この二つが今年出るかもしれませんぞ!

 っま、毎日ブログに違う話題を書くようなことは、A Iでも無理でしょうな・・・ははは