Egurotのブログ

教職勉強会の師範のブログ

教員採用クイズ③ 教育心理学から(2)

 「新学習指導要領」については、ちょっとここで一休み。クイズです。

例によって◯か×で答えてください。

 

1  クレッチマーは、人の性格を体質により、細長型=分裂気質、闘士型=粘着気質、肥満型=躁うつ気質に分類した。

 

2 性格検査は、質問紙法・作業法・投影法の3つに大別できる。投影法の主なものとしては、アイゼンクのモーズレイ性格検査(MPI)やキャッテルの16PFなどが挙げられる。

                               

 3 マズローの欲求の階層説における最高次の欲求は、価値ある存在として認められ、尊重されたいという「自尊の欲求」である。

                       

4 部活動やサークルなどには積極的に関わることができるにも関わらず、勉学に対してのみ無気力、無関心になる状態を「アパシー」といい、男子大学生に多く見られる。

 

5 期待されていることができたら褒美をあげることで行動を改め、背後にある精神面も変化させていく、オペラント条件づけを応用した心理療法を系統的鋭感作法という。

 

6 アンナ・フロイトは、人・動物・建物などの横型を使って砂の入った箱の中に自由に作品を作ることで自己の内面を表現させ、問題の解決を図る、箱庭療法を考えた。

 

7 「マイクロ・カウンセリング」とは、同じ境遇の者同士が、自らの心の内を語り合うことを通して問題解決を図るカウンセリングの技法である。

 

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ここから解答編です。

 

 

 

Q1◯

性格の類型論はこのHPに詳しい。

https://psychologist.x0.com/terms/153.html

 

Q2× 「投影法」ではなく「質問紙法」。投影法に該当するのは、マレーの主題統覚検査(TAT/ CAT)やローゼンツヴァイクの絵画欲求不満検査(PFスタディ)、コッホのバウム・テスト、ロールシャッハロールシャッハ・テストなど。なお。作業法検査には、内田・クレペリン精神作業検査が該当する。

このHPに詳しく書かれているのでみてみよう

https://human-relation.net/psychology/difference-assesment/

 

Q3×「自尊の欲求」は、最高次ではなく上から2番目の欲求。最高次の欲求は、自分の可能性を発揮し具現化したいという「自己実現の欲求」。マズローの欲求の階層説は最高次から、「自己実現の欲求」「自尊の欲求」「所属と愛情の欲求」「安全の欲求」「生理的欲求」となる。

マズローの説を詳しく解説しているHP

https://www.jimpei.net/entry/maslow

 

Q4◯  大学生のアパシーはこのHPに詳しい。

https://campus-hub.jp/article933

最近高齢者のアパシーも問題になっていることも知っておこう。

不適応行動にはこの他、思春期の女子に多く見られるものに摂食障害、不随意で急速に繰り返す無目的な筋肉の動きであるチック、特定の場所や人に対してのみ話ができなくなる選択性(場面)鰄黙(「かんもく」と読む)などがある。

 

Q5×

「系統的脱感作法」ではなく「トークン・エコノミー法」。系統的脱感作法とは、不安階層表を作成し、弱い不安を起こす行動から徐々に克服していく、古典的条件づけを応用した技 法で、ウォルピが確立した心理療法

このHPに詳しいhttp://www15.wind.jp/~jyorenin/counseling/kouza0206.html

 

Q6× 「アンナ・フロイト」ではなく「ローエンフェルド及びカルフ」。アンナ・フロイトは、有名なフロイトの娘。アクスラインと共に、遊びを通して自己を表現させそこで形成された治療者との人間関係を発展させて問題解決を目指す、遊戯療法を考えた。この方法は、言葉では十分に考えや感情を表現できない子どもに有効とされる。

箱庭療法についてはこのHPで詳しくみよう。

https://www.iidabashi-mental.jp/treatment/sandplay-therapy.html

 

Q 7 × 「マイクロ・カウンセリング」ではなく「ビア・カウンセリング」

マイクロ・カウンセリングとは、アメリカの心理学者アイビィによって開発されたカウンセラーとして求められるカウンセリング技能を一つずつ系統的に学んでいくプログラムのこと。