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教職勉強会の師範のブログ

教採に挑戦!② 特別支援の問題

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さて、ここまで特別支援教育を学んできましたので、実際の採用試験に挑戦してみましょう。

*なお、問題は原文のままなので、「子供」「障害」と表記されています。

問題1

次の1〜4の特別支援教育に関する文章の中から、誤っているものを1つ選びなさい。

(埼玉県)

1   特別支援学校は、小学校又は中学校等の要請により、障害のある児童、生徒又は当該児童若しくは 生徒の教育を担当する教師等に対して必要な助言又は援助を行うなど、特別支援教育のセンターとしての役割を果たすよう努める。

 2 「個別の指導計画」とは、障害のある子供に対して指導を行うためのきめ細かい計画のことであり、 幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応して、指導目標や指導内容・方法を盛り込んだものである。

 3   インクルーシブ教育システムでは、教育的ニーズのある子供に対して、その時点で最も的確に指導を提供できる、連続性のある「多様な学びの場」を用意しておくことが必要である。

 4   通級による指導は、小学校又は中学校の特別支援学級に在籍している児童生徒に対して、障害に応じた特別な指導を特別な指導の場で行う指導形態のことである。

 問題2 

発達障害については、学習面や行動面において特別な教育的支援が必要かどうかを判断するため、その障害特性を理解し、教員が児童生徒のつまずきや困難さに対して指導の工夫や配慮をする必要がある。 次の各文は、ある発達障害の障害特性を示している。

あとのa〜dのうち、この障害特性にあてはまる最も適切なものを一つ選んで、その記号を書け。(香川県

  • 知的な発達に遅れは認められず、全体的には極端に学力が低いことはない。
  • 不注意な間違えが多く必要なものをよくなくす。
  • 離席をしたり、椅子をガタガタさせたり等、落ち着きがないように見える。
  • 相手のじゃまをするなど、友達とのトラブルが多く見られる。 

a  パニック障害    b  適応障害    c  注意欠陥多動性障害     d  学習障害

問題3

 発達障害の可能性のある子どもたちへのICT活用について述べている文として適切でないものを、次のア〜エから1つ選びなさい。(兵庫県

 ア 聞くことはできるが読むことが困難である場合、電子化された教科書の文章を音声で聞くことにより、情報収集の幅が広がる。

 イ 学級の中でのICTを活用した支援は、ICTを全ての子どもに用いる場合に限られる。

 ウ 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある子どもたちへのICTを活用した支援は、学級の全ての子どもたちにとって、それぞれの学習スタイルに応じた学びを保障するものとなる。

 エ ICTを活用し、発達障害の可能性のある子どもたちの様々な困難を取り除いたり減らしたりすることにより、子どもたちの可能性を広げることが期待できる。

問題4  

 平成19 (2007)年4月1日の「学校教育法等の一部を改正する法律」で定められた内容として、適切なものはどれか。次の1〜5のうちから一つ選べ。(大分県

 1 「特殊教育」から「特別支援教育」へ、「盲学校、聲学校、養護学校」から「特別支援学校」へ、「特殊学級」から「特別支援学級」への名称変更

 2  「特殊教育」から「インクルュージョン教育」へ、「盲学校、聾学校養護学校」から「特別支援学校」へ、「障害児学級」から「特別支援学級」への名称変更

 3  「障害児教育」から「特別支援教育」へ、「盲学校、聲学校、養護学校」から「特別支援学校」へ、「特殊学級」から「特別支援学級」への名称変更

 4  「特殊教育」から「特別支援教育」へ、「盲学校、聲学校、養護学校」から「義務教育学校」へ、「障 害児学級」から「特別支援学級」への名称変更

 5   「特殊教育」から「特別支援教育」へ、「盲学校、聾学校」から「養護学校」へ、「障害児学級」から「特別支援学級」への名称変更

 

 

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●問題1の正解 4

通級による指導は「特別支援学級」ではなく「通常の学級」に在籍している児童生徒が対象

1は特別支援学校が、専門性の高い先生方が配置されていることもあって、近隣の市町村の学校から要請があった時は、指導や助言に行く「センター的機能」が与えられていることを知って入れば◯だとわかりますね!2の「個別指導計画」3の「インクルーシブ教育システム」はこのように、内容について書かれているものの正誤を選ぶ問題の場合は、ちらっと読むと「そうかな・・・」と思ってしまうので、キーワードに着目して正しいかどうかを慎重に選びましょう。今回は、問題に「1つ選べ」とあって「4」が明らかに間違いで簡単でしたね。

●問題2の正解 c    

注意欠陥多動性障害は「全般的な知的発達に遅れはなく、注意集中困難、多動性、衝動性のうちのいずれかの特徴が見られる」という特徴でしたね。障がいの特性はしっかり把握しておきましょう。

●問題3の正解 イ 

ICTの活用は学級全ての子どもに使用する場合に限らず、必要な子どものみに使用する場合もあるので誤り。ちなみに昨年の千葉県の採用試験では「ICT」の英語を選ぶ問題が出ました。何の略かわかりますか?

◆「発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック」も参考にしてね。

www.mext.go.jp

 ●問題4の正解 1 これは基本中の基本なので覚えておこう!